『「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱』
雨読夜話
アニメや漫画が世代に対して影響を与えていると仮定して、
- ガンダム世代 : 1960~69年生まれ
- ワンピース世代 : 1978~88年生まれ
という構図からジェネレーション・ギャップと、それぞれの世界観や10代の頃の世相などをからめて考察している作品。
着眼点やそれぞれの作品に登場するセリフや設定について書いている前半は面白い。
特に、屁理屈で相手を言いくるめる人物を、”「論理の実」の能力者”と例えているあたりは秀逸である。
彼らが使用するテクニックを、「前提を変える」、「定義をいじる」、「明らかに劣るラベルを用意して二者択一をする」と3つで表現しているのはなるほどと思った。
また、ジェネレーション・ギャップのシチュエーションとして、若手のイシイ社員に中堅のウチシバ主任、サイトウ事業部長、シノハラ営業部長と、当時の日本柔道界を会社に例えているところも笑ってしまった。
何より、ウチシバ主任のモデルの方が現在どうなっているかと言えば・・・
しかし、後半は日本経済が実質的に破綻しているという悲観論であれこれ語っていて、そのありきたりさに少々がっかりした。
読者の関心を引きつけるところまでは良かったが、そこから先の感性や考え方が古いと思った。
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